そろそろ春休みも終わり、学校も始まっているようですね。
そして今日ご紹介するのは「春休み」、この曲を最後に引退してしまった水谷麻里
のラストシングルです。
「21世紀まで愛して」とちょっと不思議なタイトルだったけど、正統派アイドルとしてデビュー。
各新人賞では、頼りなさげな歌唱力で、切なく「乙女日和」を歌い上げていましたが、
翌年には、何故か太い声になり、後のパンプキンを従えて「バカ バカ バカッ」とか
「ポキチペキチパキチ」なんて、不思議ちゃんに変身〜!
てな訳で、正統派が好きな僕としては、異端のアイドルとして見てた訳ですが…
ただ、不思議ちゃんになる前だと思いますが、月曜ドラマラ ンド「ボクの初体験」で主演。
あらすじはよく覚えてないのですが、人に操られたのかロボットみたいな動きをしている彼女の演技が、
異様に可愛かったことだけは記憶にあります。
「春休み」に話は戻して、、、
ラジオのランキング番組に彼女がゲストで出てきた時に流れた曲だったんです。
「あれっ?不思議ちゃん系の曲じゃないな…」と、彼女のイメージを一変させる
爽やかな心地いい曲だと思ったんです。
特に最後のフレーズ。
♪宝石箱へと想い出をつめる
Bye-bye 春休み
「つめるぅ〜〜」と裏声になって、「バイバイ! はぁっるぅ や〜すみ〜」と続くくだりが、
耳に残って残って。
2004年発売の「水谷麻里コレクション」は、「春休み」を久しぶりに聴きたくなり購入。

改めて聴くと、これが予想以上にいい曲、アイドル史の名曲の一つかも。
詩は難解なんですけど、一つ一つが印象的で、その景色や実際のシーンを思い浮かべるような。
そして彼女のラストシングルとしての意味が、裏に込められているような。
♪Ah〜目まいする フィルム早まわし
(今までの芸能活動はめまぐるしくて)
♪アドレス帳 白いペイジ開けたままで
今は子猫 日差しの中遊びたいの
(疲れたから、スケジュールに追われずに自由な時間を楽しみたいの)
♪宝石箱へと思い出をつめる
Bye-bye 春休み
(芸能界での素敵な思い出は全て箱につめて、ちょっと休ませてね。バイバイ〜。)
このCDを購入するまで知りませんでしたが、曲のラストにちょっとした仕掛けが。
曲がフェードアウトして終わっていき、音が消えかかるところで「♪21世紀まで愛し〜て」
とデビュー曲のサビが流れるという演出がされているんです。
急な(?)引退だったにも関わらず、作詞家、スタッフの皆さんに暖かく見送られたんでしょう。
引退後、そんな時を置かずに、漫画家、江口寿史と結婚したというニュースを聞いた時はびっくり。
あの人オジサンだよなぁぁと。
そして、いつだろう、そんなに前ではないですが、フライデーか何かで「水谷麻里」の近況が、
写真付きでのってました。かなり大きなお子さんがいるそうで、夫婦仲も良さそうで。
彼女の「春休み」が明けることはなさそうですね。